結論
- 大人が滑舌を直したいときの受け皿は、大きく「ボイストレーニング教室の話し方コース」(NAYUTAS・シアーミュージックなど)と「話し方教室の発声レッスン」(日本話し方スクールなど)の2つです。滑舌だけの専門教室は少なく、多くは発声や話し方のレッスンの中で滑舌をあつかっています。
- 滑舌そのものを1対1で練習したいなら、シアーミュージック(月2回11,000円・45分)やNAYUTAS(月2回14,300円・50分)のようなマンツーマンの月謝型が始めやすい料金でした。
- 「聞き返される」原因が滑舌ではなく話の組み立てにある人は、発声練習をしない「あたま」のような話し方講座のほうが合うことがあります。無料体験で「自分の悩みはどちらか」を講師に見てもらうのが近道です。
- 子どものころから特定の音が出せない、ろれつが急に回らなくなった、といった場合は教室ではなく医療(耳鼻咽喉科・言語聴覚士)の領域です。先に受診を考えてください。
大人の滑舌レッスンがある教室の比較表
料金は各公式サイトの税込の金額です(2026年10月7日に確認)。校舎やキャンペーンで変わることがあるので、申し込み前に公式サイトで確認してください。
| 教室 | 滑舌に関する内容(公式の記載) | 料金(税込) | 1回の時間 | 形式 | オンライン | 無料体験 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| NAYUTAS(話し方レッスン) | 「滑舌、声の小ささ」の悩みに対応し、発声学の観点から滑舌の改善を指導すると記載 | 月2回 14,300円/月3回 19,800円/月4回 25,300円/月8回 48,400円。校舎により管理維持費などが別 | 50分 | マンツーマン | オンライン対応の講師あり(校舎・講師により公式で要確認) | あり(1レッスン) |
| シアーミュージック(話し方コース) | 「滑舌や声が通らない」悩みの解消。腹式呼吸・表情筋のトレーニング、正しい発声方法、滑舌のトレーニングを含むと記載 | 月2回 11,000円/月3回 14,850円/月4回 17,600円。入会金2,200円 | 45分(入れ替え時間を含む) | マンツーマン | 公式ページに記載なし(公式で要確認) | あり |
| 日本話し方スクール(瞬発発声レッスン) | 「声の出し方の所だけを集中して行う」発声のグループレッスン。滑舌専用のコースは公式に記載なし | 通常21,000円(10月7日時点で開講記念キャンペーン13,000円の案内) | 2時間(18:00〜20:00) | グループ。2026年10月3日・10月31日の土曜に梅田の教室で開催と記載 | 対面のみ(話し方のグループ・個人レッスンはオンライン可) | 話し方レッスンの無料体験は2回。発声レッスンの特典として「グループレッスンに1回無料参加」の記載 |
| 話し方教室あたま | 「発声練習なし」と明記。話す前の思考の整理に重点。滑舌そのものの練習をする教室ではない | カスタマイズ 33万円(全10回)/ビジネス 48万円(全12回)/ストラテジック 65万円(全12回) | 60分/90分/120分 | マンツーマン | オンライン(Zoom)。対面は横浜〜東京エリアのみ | あり(60分・Zoom) |
※NAYUTASとシアーミュージックは音楽教室が本体で、話し方コースを受けられる校舎・講師は限られます。希望の校舎で開講しているかは公式で要確認です。 ※日本話し方スクールの瞬発発声レッスンは、記事を書いた時点で日程が2回だけ公開されている単発の講座です。継続して通える滑舌コースではありません。 ※あたまは滑舌のレッスンをする教室ではありませんが、「聞き取りにくい」の原因が話の組み立てにある人のための比較対象として載せています。
滑舌の教室は「ボイトレ系」と「話し方教室系」の2つ
ボイストレーニング教室の話し方コース(NAYUTAS・シアーミュージック)
歌のボイストレーニングで使う腹式呼吸・口まわりの筋肉(表情筋)・発声の練習を、話し声に向けたコースです。マンツーマンで、月2〜4回の月謝型が中心です。1回45〜50分と短めで、「自分の声を録音して聞く」「母音や子音をはっきり出す練習をする」といった練習を講師と1対1で繰り返したい人に向いています。校舎が全国にあり、仕事帰りに通いやすいのも特徴です。
話し方教室の発声レッスン(日本話し方スクールなど)
話し方教室は、スピーチや会話の組み立てが中心で、発声や滑舌は「話し方の一部」としてあつかう教室が多いです。日本話し方スクールは発声だけを集中して練習する2時間のグループレッスンを単発で開いていますが、滑舌専用の継続コースは公式に書かれていません。人前で話すと早口になる・声が小さくなるなど、「緊張」とセットの悩みなら、話し方教室で人前の練習と発声を一緒に受けるのも1つの方法です。
話す前の整理を直す講座(あたま)
「聞き返される」「伝わらない」の原因は、口の動きではなく話が長い・要点が決まっていないことにある場合もあります。あたまは発声練習をせず、話す前の思考の整理に絞ったマンツーマン講座です。滑舌の練習とはちがう方向からのアプローチなので、無料体験で「自分の場合はどちらの問題か」を確かめてから選ぶとよいでしょう。
マンツーマンの教室の比べ方は「マンツーマンの話し方教室を比較」にまとめています。
教室とちがう「医療(言語聴覚士)」の領域
滑舌の教室は、健康な大人が声の出し方や口の動かし方を練習する場所です。次のような場合は、教室より先に耳鼻咽喉科や、言語聴覚士(国家資格)のいる医療機関に相談する領域です。
- 子どものころから「さ行」「ら行」など特定の音がうまく出せない(構音の問題)
- 言葉がつまる・くり返す(吃音)
- 急にろれつが回らなくなった、しびれや飲み込みにくさがある
言語聴覚士の訓練は医師の診断のもとで行うリハビリテーションで、教室のレッスンとは目的も進め方もちがいます。教室は「医療の代わり」にはならないので、原因がはっきりしない場合は受診を先に考えてください。
大人の滑舌教室を選ぶポイント
1. 「滑舌」が公式のレッスン内容に書かれているか
話し方教室の多くは滑舌を専門にしていません。公式サイトに「滑舌」「発声」「腹式呼吸」などの練習内容が書かれているかを確認しましょう。今回確認した中では、NAYUTASとシアーミュージックは公式ページに滑舌の記載がありました。
2. マンツーマンか、グループか
滑舌の練習は、自分の口の形や音の出し方を講師に細かく見てもらう作業です。マンツーマンのほうが1回ごとの直しは多くなります。グループは料金が安く、人前で話すことに慣れる効果が期待できる一方、1人あたりの発声の時間は短くなります。
3. 1回の時間と月の回数で総額を見る
月謝型は「月2回で1万円台」から始められますが、半年続けると6〜9万円になります。シアーミュージックは45分、NAYUTASは50分と1回の長さがちがうので、「1回の時間×月の回数」と総額の両方で比べてください。
4. オンラインで滑舌の練習ができるか
オンラインは移動がいらない反面、音声の遅れや画質で口の動きが見えにくいことがあります。NAYUTASはオンライン対応の講師がいると公式に記載がありますが、シアーミュージックの話し方コースのオンライン可否は公式ページに記載がなく、問い合わせが必要です。オンラインの教室全般の比べ方は「オンラインの話し方教室を比較」をどうぞ。
5. 無料体験で「録音して聞く」まで試す
どの教室も無料体験があります。体験では、自分の声を録音して講師と一緒に聞き、「どの音が聞き取りにくいか」を具体的に指摘してもらえるかを見てください。指摘が具体的な教室ほど、その後の練習の方向も分かりやすくなります。
よくある質問
Q. 大人になってからでも滑舌の教室に通う意味はありますか?
滑舌の教室は大人向けのコースを用意しており、NAYUTASもシアーミュージックも社会人を主な対象にしています。ただし、どのくらいの期間でどれだけ変わるかは人によってちがい、教室も「必ず直る」とは書いていません。無料体験で自分の課題を見てもらい、月2回など少ない回数から始めるのが無理のない進め方です。
Q. 滑舌の教室の料金はいくらくらいですか?
今回確認した月謝型のマンツーマンでは、シアーミュージックが月2回11,000円(入会金2,200円)、NAYUTASが月2回14,300円(校舎により管理維持費が別)でした。日本話し方スクールの発声グループレッスンは1回2時間で通常21,000円(確認時点ではキャンペーン13,000円)です。
Q. 話し方教室とボイストレーニング教室、滑舌にはどちらがいいですか?
口の動きや発声そのものを1対1で練習したいならボイストレーニング教室の話し方コース、人前で緊張して早口になる・声が小さくなるなど「話す場面」の悩みが大きいなら話し方教室、というのが公式の内容から見た分け方です。両方に無料体験があるので、1校ずつ受けて比べるのが確実です。話し方教室の効果の考え方は「話し方教室の効果」で説明しています。
Q. オンラインだけで滑舌のレッスンは受けられますか?
NAYUTASはオンライン対応の講師がいると公式に記載しています。シアーミュージックの話し方コースは公式ページにオンラインの記載がないので、受講したい校舎に確認してください。あたまはオンラインですが、発声練習はしません。
Q. 教室に通う前に病院に行ったほうがいい場合は?
特定の音が子どものころから出せない、言葉がつまる、急にろれつが回らなくなった、といった場合は、教室ではなく耳鼻咽喉科や言語聴覚士のいる医療機関が担当する領域です。先に受診して原因を確かめてから、必要なら教室を考えてください。
まとめ
大人の滑舌を直す教室は、ボイストレーニング教室の話し方コース(NAYUTAS・シアーミュージック)と、話し方教室の発声レッスン(日本話し方スクール)が主な選択肢で、マンツーマンの月謝型なら月2回1万円台から始められます。原因が話の組み立てにある人は、発声練習をしないあたまのような講座も候補です。医療の領域かどうかを先に見きわめたうえで、2〜3校の無料体験で「どの音が聞き取りにくいか」を具体的に指摘してもらい、1回の時間と総額で比べて決めましょう。
