結論
- 実務者研修で使える国の給付金は、主に教育訓練給付金です。雇用保険に入っている(入っていた)人が対象で、講座によって一般教育訓練(受講料の20%)か専門実践教育訓練(最大80%)かが決まっています。
- 一般教育訓練は修了してから申請すればよく、手続きがかんたんです。専門実践は受講を始める前にハローワークでの手続きが必要なので、申し込む前に動く必要があります。
- 雇用保険の条件に合わない人でも、無料のハロートレーニングや、都道府県の貸付制度(大阪府は実務経験3年以上の介護職員向け)が使える場合があります。
教育訓練給付金の種類と金額
2026年9月26日時点で、厚生労働省の公式ページで確認した内容です。
| 種類 | もらえる額 | いつもらえる |
|---|---|---|
| 一般教育訓練 | 受講料の20%(上限10万円) | 修了後 |
| 特定一般教育訓練 | 40%(上限20万円)。資格を取って就職などの条件で50%(上限25万円) | 修了後 |
| 専門実践教育訓練 | 受講中は50%(年間上限40万円)。資格を取って1年以内に雇用保険に入る仕事に就くと70%(年間上限56万円)、さらに賃金が5%以上上がると80%(年間上限64万円) | 受講中6か月ごと+修了後 |
たとえば受講料105,000円の講座が一般教育訓練の対象なら、20%の21,000円が戻ってきます。なお、計算した額が4,000円を超えない場合は支給されません。ほかの資格の例もふくめた計算は「教育訓練給付金はいくら?」、対象講座の一覧は「教育訓練給付金の対象講座」にまとめています。
給付金を受けられる人(雇用保険の条件)
ハローワークの案内では、次のどちらかに当てはまる人が対象です。
- 働いている人:受講を始める日に雇用保険に入っていて、加入期間が3年以上
- 仕事をやめた人:やめてから受講を始める日まで1年以内で、加入期間が3年以上
初めて教育訓練給付を受ける人は、加入期間の条件がゆるくなります(一般教育訓練は1年以上、専門実践は2年以上)。また、受講を始める日の前日から3年以内に教育訓練給付を受けたことがある人は対象外です。
受け取るまでの流れ
一般教育訓練の場合
- 対象講座かどうかを「教育訓練講座検索システム」やスクールの案内で確認
- 講座を受けて修了する
- 修了日の翌日から1か月以内に、住んでいる地域のハローワークで申請
専門実践教育訓練の場合
- ジョブ・カードを作る
- 訓練前キャリアコンサルティングを受ける(ハローワークなど。対面・オンライン可)
- 受講を始める日の2週間前までに、ハローワークで受給資格の確認手続きをする
- 受講中は6か月ごと、修了後は修了日の翌日から1か月以内に申請
専門実践は、この手続きを受講開始前に終えておかないと給付を受けられません。スクールの申込締切より前に、ハローワークに相談しておきましょう。
スクールごとの給付金の種類(例)
どちらの給付金が使えるかは、スクール・教室・コースごとに決まっています。
| スクール | 受講料(無資格・税込) | 給付金の種類 |
|---|---|---|
| ユースタイルカレッジ | 105,000円(キャンペーン価格。通常132,000円) | 一般教育訓練(認定を受けたコース) |
| 三幸福祉カレッジ | 142,670円 | 専門実践教育訓練 |
| キャリアカレッジ | 95,700円 | 専門実践教育訓練 |
同じスクールでも、教室や開講日によって対象外のことがあります。申し込む前に「この日程・この教室は給付金の対象か」を必ず確認しましょう。受講料のくわしい比較は「実務者研修の費用を比較」にあります。
給付金以外の方法
ハロートレーニング・求職者支援訓練
仕事を探している人は、ハローワークのハロートレーニング(職業訓練)で実務者研修を受けられる場合があります。受講料は無料で、テキスト代などは自己負担です。雇用保険を受け取れない人が受ける求職者支援訓練では、条件を満たすと月10万円の職業訓練受講給付金を受け取れます。
都道府県の貸付制度(大阪府の例)
大阪府社会福祉協議会には、介護福祉士の資格を取るために実務者研修を受ける、実務経験3年以上(年度内の見込みを含む)の介護職員向けの「介護福祉士実務者研修受講資金貸付制度」があります。貸付額や返還が免除になる条件は、募集要領で確認が必要です(公式で要確認)。
勤め先の支援・スクールの制度
ユースタイルカレッジは運営会社(ユースタイルラボラトリー)で働くと受講費用が全額キャッシュバックされる制度を案内しています。今の勤め先に資格取得の補助がないかも聞いてみましょう。
よくある質問
Q. 給付金は先にもらえますか?
一般教育訓練は、受講料を自分でいったん払い、修了後に申請して受け取る形です。専門実践も、受講中6か月ごとの支給なので、最初の受講料は自分で用意する必要があります。
Q. 自分が条件に合うかわかりません
雇用保険の加入期間は、住んでいる地域のハローワークで照会できます。受講を決める前に、ハローワークで確認しておくと安心です。
Q. 大阪で受けられる教室は?
「大阪で実務者研修を受けるには」で、主な開講校と無料で取る方法を紹介しています。
まとめ
実務者研修の給付金は、「どの種類の講座か」と「雇用保険の条件に合うか」で使えるかどうかが決まります。専門実践は受講前の手続きが必要なので、気になる講座が見つかったら、申し込む前にハローワークで相談しましょう。
