結論
- 教育訓練給付金でもらえる額は、講座の種類で決まります。一般教育訓練は20%(上限10万円)、特定一般教育訓練は40%、条件を満たすと50%(上限25万円)、専門実践教育訓練は50%、条件を満たすと最大80%(年間上限64万円)です。
- どの種類かは講座ごとに決まっています。自分で選べるわけではないので、申し込む前に「教育訓練講座検索システム」やスクールの案内で確認します。
- 計算した額が4,000円を超えないときは1円も出ません。一般教育訓練なら、受講料が2万円以下の講座は対象外と同じです。
自分の受講料でいくら戻るかは、教育訓練給付金 計算ツールで3秒で計算できます。
3種類の給付率と上限
2026年9月27日時点で、ハローワーク・厚生労働省の公式ページで確認した内容です。
| 種類 | 基本の給付 | 条件を満たすと | いつもらえる |
|---|---|---|---|
| 一般教育訓練 | 20%(上限10万円) | ー | 修了後 |
| 特定一般教育訓練 | 40%(上限20万円) | 資格を取って就職など → 50%(上限25万円) | 修了後(追加分は資格取得・就職のあと) |
| 専門実践教育訓練 | 50%(年間上限40万円) | 資格を取って就職など → 70%(年間上限56万円) さらに賃金が5%以上上がる → 80%(年間上限64万円) | 受講中6か月ごと+修了後(追加分はそのあと) |
- 「条件を満たすと」の上乗せは、2024年10月1日以降に受講を始めた人が対象です(特定一般の50%、専門実践の80%)。
- 専門実践は最大3年分受け取れ、その場合の上限は192万円です(法令上4年かかる課程は上乗せあり)。
- 上乗せの条件と申請のしかたは「教育訓練給付金は合格後にいくら増える?」にまとめています。
計算の元になる「教育訓練経費」
給付率をかける元は、自分がスクールに払った入学料と受講料です。次のものは含まれません(ハローワークの案内より)。
- 検定試験の受験料
- 必須ではない補助教材費、補講費、行事の参加費
- 交通費、パソコンなどの機器代
- クレジット会社への手数料、まだ払っていない分
割引やキャンペーンを使ったときは割引後の額が元になります。会社から受講料の補助が出た場合は、その分を差し引きます。
なお一般教育訓練だけは、受講開始前1年以内にキャリアコンサルタントの相談を有料で受けた場合、その費用を2万円まで経費に足せます。一般教育訓練の経費は受講料の最大1年分までです。
計算例
一般教育訓練(20%)
| 受講料(入学料込み) | もらえる額 | 自己負担 |
|---|---|---|
| 15,000円 | 0円(3,000円で4,000円を超えないため) | 15,000円 |
| 20,000円 | 0円(ちょうど4,000円は「超えない」ので出ない) | 20,000円 |
| 100,000円 | 20,000円 | 80,000円 |
| 600,000円 | 100,000円(上限) | 500,000円 |
特定一般教育訓練(40%→50%)
ハローワークの案内にある例です(入学料5万円+受講料25万円=30万円)。
| 場面 | もらえる額 |
|---|---|
| 修了したとき(40%) | 120,000円 |
| 資格を取って就職などしたとき(+10%) | 30,000円 |
| 合計 | 150,000円(自己負担 150,000円) |
専門実践教育訓練(50%→70%→80%)
受講料330,000円・5か月の講座(キャリアコンサルタント養成講座の例)の場合です。
| 場面 | もらえる額(累計) | 自己負担 |
|---|---|---|
| 修了したとき(50%) | 165,000円 | 165,000円 |
| 資格を取って就職など(70%) | 231,000円 | 99,000円 |
| さらに賃金が5%以上アップ(80%) | 264,000円 | 66,000円 |
2年以上の長い講座は、1年ごとに上限(50%なら40万円)がかかります。受講料が高い専門学校などでは、80%にならないこともあります。
よくある勘違い
Q. 先にもらえますか?
いいえ。受講料はまず自分で全額払います。一般・特定一般は修了後、専門実践は受講開始から6か月ごとにハローワークへ申請して受け取ります。
Q. 検定の受験料も対象になりますか?
なりません。講座の受講料と入学料だけです。
Q. 2つの講座を同時に受けて、両方もらえますか?
できません。同時に複数の講座で申請することはできず、今回の受講開始日の前日から3年以内に教育訓練給付金を受けたことがあると、次は受けられません。くわしくは「教育訓練給付金の対象者・条件」へ。
資格ごとの対象講座を探す
まとめ
教育訓練給付金の額は「講座の種類」×「払った入学料・受講料」で決まります。まずは受けたい講座がどの種類かを確かめ、自分が条件に合うかをハローワークで確認しましょう。申請の流れは「教育訓練給付金の手続き・申請方法」にあります。
