先に結論
- アロマの仕事は、大きく「販売・アドバイス」「講師・教室」「セラピスト(施術)」の3つに分かれます。目指す仕事によって、取るべき資格と費用が変わります。
- アロマの資格はすべて民間資格です。AEAJ(日本アロマ環境協会)のQ&Aにも、資格がなくてもアロマの仕事をすることは法律で禁じられていない、と書かれています。資格は「仕事の入口の証明」であって、「仕事の免許」ではありません。
- 費用は、販売・アドバイス向けなら数万円台、施術まで学ぶセラピスト系は30万〜40万円台(スクール代をふくむ)が公式サイトで確認できるめやすです。
仕事の種類と対応する資格の比較表
金額は2026年10月7日に各公式サイトで確認したもの(税込)です。キャンペーンや年度で変わるので、申し込み前に公式で確かめてください。
| 目指す仕事 | 対応する主な資格(主催) | 費用のめやす(税込) | 条件・学び方 |
|---|---|---|---|
| アロマショップでの販売・接客、身近な人へのアドバイス | アロマテラピーアドバイザー(AEAJ) | 講習会9,966円+認定料10,450円+AEAJ入会金10,000円・年会費6,000円。検定の受験料6,600円とテキスト代は別 | アロマテラピー検定1級合格+AEAJ会員。Zoomの講習会(3時間) |
| 教室・文化教室の講師、香育、ボランティア | アロマテラピーインストラクター(AEAJ) | 受験料5,236円+登録認定料10,450円。学ぶ費用(認定スクールやテキスト)は別 | アドバイザー資格+AEAJ会員。認定スクールまたは独学で学び、ネット試験(80問・65分・正答率80%) |
| 心と体の状態に合わせた精油の提案、医療・介護の現場での活用 | メディカルアロマインストラクター(日本統合医学協会) | 5か月コース105,600円/6か月コース132,000円→10月末まで52,800円(60%オフ)/7か月コース158,400円。教材・資格申請料込み | 受験条件なし。オンデマンドのeラーニング、試験もオンライン。受講期間90日 |
| サロン勤務・サロン開業、施設でのトリートメント | アロマセラピスト(AEAJ) | 受験料5,236円+登録認定料10,450円。認定スクールの実技カリキュラム代は別(公式で要確認) | アドバイザー資格+AEAJ会員。学科試験合格のあと、認定スクールで実技とカルテ演習を修了し、実技試験に合格 |
| サロン勤務・自宅サロン開業(施術まで学ぶ) | メディカルアロマセラピスト(日本統合医学協会) | ハイブリッド:入学金33,000円+受講料220,000円+教材費44,000円=297,000円/通学:入学金33,000円+受講料363,000円+教材費44,000円=440,000円 | 約6か月・48単位。ハイブリッドは学科オンライン+実技通学 |
| アロマクラフト教室、セミナー、ショップやサロンの開業 | アロマコーディネーター(JAA) | 受験料11,000円+登録料33,000円+年会費13,200円。指定スクールの受講料は別(公式に目安の記載なし) | JAA指定スクールの所定カリキュラム修了が条件。筆記・択一+小論文(800字程度)。試験は年3回(2月・6月・10月予定) |
AEAJの認定スクールもJAAの指定スクールも、受講料の目安は公式サイトに載っていません。総額は候補のスクールに直接確かめる必要があります。
仕事別の選び方
1. 販売・アドバイスの仕事がしたい
AEAJのQ&Aでは、アロマテラピーアドバイザーは「プロとして販売に携わったり、一般の方に安全なアロマテラピーをアドバイスするために適した資格」と説明されています。アロマショップや雑貨店で精油を売る、お客さまに安全な使い方を伝える、といった仕事の入口になります。
流れは検定1級に合格 → AEAJに入会 → 3時間の認定講習会を受ける、です。試験はなく、講習会を受ければ認定されます。検定1級の合格に有効期限はありません。検定の受け方は「アロマテラピー検定は独学で受かる?」にまとめています。
2. 教える仕事がしたい(講師・教室)
AEAJのアロマテラピーインストラクターは、公式サイトで「体調やお悩みに合わせたアロマの提案ができるスペシャリスト」とされ、スクールや文化教室での講師、ボランティア、香育(子どもに香りを伝える活動)が活躍の場として挙げられています。アドバイザーのあとに、認定スクールまたは独学で学び、共通学科試験(80問・65分・正答率80%)に合格すれば取れます。独学が選べるので、スクール代を抑えたい人にも向いています。
JAAのアロマコーディネーターも、アロマクラフト教室の講師やセミナー開催が活動例として公式サイトに書かれています。こちらは指定スクールの修了が受験の条件です。
日本統合医学協会のメディカルアロマインストラクターは、薬剤師が患者さんへアロマを提案する例や、養護教諭が保健室のケアに使う例が公式サイトで紹介されています。ただし「開業」や「講師」としての働き方の記述は公式サイトに見当たりませんでした。くわしくは「メディカルアロマとは?」と「看護師がメディカルアロマを学ぶには?」で説明しています。
3. 施術の仕事がしたい(セラピスト・サロン)
トリートメントを行うセラピストを目指すなら、実技を学ぶ必要があります。
- AEAJアロマセラピスト:サロン勤務・経営、病院や施設でのトリートメントが活躍の場とされています。学科試験に合格したあと、AEAJ認定スクールで実技カリキュラムとカルテ演習を修了することが必須で、学科合格から2年4か月以内に終える必要があります。
- メディカルアロマセラピスト(日本統合医学協会):約6か月・48単位。公式サイトでは、医療機関での勤務、サロンでの活動、自宅サロン開業などが修了後の進路として挙げられています。ハイブリッドなら合計297,000円、通学なら440,000円です。
セラピスト系は費用も期間もかかるので、「まず販売・アドバイスから始めて、必要になったら施術を学ぶ」順番も現実的です。資格全体の比較は「アロマの資格はどれがいい?」にまとめています。
仕事にする前に知っておきたいこと
- 国家資格ではない:ここで紹介した資格はすべて民間資格です。資格が仕事や収入を保証するものではありません。
- 「治る」「効く」と言えない:精油は日本では医薬品ではありません。販売や施術の場面で、病気の治療や予防の効果をうたうことは薬機法で禁じられています。資格を取ったあとの発信や接客で、いちばん気をつける点です。
- 年会費がかかる資格が多い:AEAJは年会費6,000円、JAAは13,200円、日本統合医学協会も資格取得の翌年度から年会費がかかります(金額は公式で要確認)。資格を名乗り続けるには、取ったあとの費用も見ておきましょう。
- スクール代は公式に載っていないことが多い:試験料や登録料は公開されていても、スクールの受講料は各校で違います。総額は見積もりをとってから決めましょう。
よくある質問
Q. アロマの資格がないと、アロマの仕事はできませんか?
AEAJのQ&Aでは、民間資格のため資格がなくても仕事をすることは法的には禁止されていない、と説明されています。ただ、採用の場面で知識の証明として資格を求められることはあります。
Q. いちばん安く仕事につながる資格はどれですか?
AEAJのアロマテラピーアドバイザーは、検定の受験料6,600円+テキスト代+講習会9,966円+認定料10,450円+入会金10,000円+年会費6,000円で、スクールに通わずに取れます。総額がいちばん見えやすい資格です。
Q. 自宅でサロンを開くには、どの資格が必要ですか?
法律で決まった資格はありません。公式サイトで「サロン開業」を活動例として挙げているのは、AEAJのアロマセラピスト、日本統合医学協会のメディカルアロマセラピスト、JAAのアロマコーディネーターです。施術をするなら、実技を学べるセラピスト系の資格が候補になります。
Q. 資格を取ればどれくらい稼げますか?
収入の目安は、どの協会の公式サイトにも載っていません。働き方(雇われるか、自分で開くか)や地域で大きく変わるため、この記事でも断定はしません。
※精油は医薬品ではありません。この記事は資格選びのための情報で、アロマの健康効果や、資格を取ったあとの仕事・収入を保証するものではありません。
