結論
- 日本語教師の養成講座(420時間・登録日本語教員養成課程)には、教育訓練給付金の対象になっている講座があります。2026年10月7日に公式ページで確認できた範囲では、特定一般教育訓練(最大50%・上限25万円)の講座と、一般教育訓練(20%・上限10万円)の講座の両方があり、スクールとコースによって種類が違います。
- 420時間の養成講座で専門実践教育訓練(最大80%)になっているものは、今回確認したスクールの公式ページでは見つかりませんでした。「専門実践で80%戻る」と思い込まず、講座ごとに種類を確かめてください。
- 2024年4月から日本語教師は国家資格「登録日本語教員」になりました。給付金を使うなら、文部科学省に登録された「登録日本語教員養成機関」の課程で、かつ厚生労働大臣の指定講座になっているかの2つを確かめるのが基本です。
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登録日本語教員とは(2024年4月〜)
文部科学省の案内によると、日本語教育機関認定法(令和5年法律第41号)にもとづき、2024年(令和6年)4月から認定日本語教育機関の制度と、そこで教えるための国家資格「登録日本語教員」の制度が始まりました。登録日本語教員になるには、原則として次の2つが必要です(文部科学省「登録申請の手引き」より)。
- 日本語教員試験(基礎試験+応用試験)に合格する
- 文部科学大臣の登録を受けた登録実践研修機関で実践研修を修了する
資格の取り方は大きく2ルートです。
| ルート | 内容 |
|---|---|
| 養成機関ルート | 登録日本語教員養成機関の養成課程を修了 → 基礎試験が免除 → 応用試験に合格 → 実践研修を修了 |
| 試験ルート | 養成課程を修了せずに基礎試験・応用試験の両方に合格 → 実践研修を修了 |
このほか、すでに日本語教師として働いている人向けの経過措置(C・D-1・D-2・E-1・E-2・Fの6ルート)があり、経過措置期間は令和11年(2029年)3月31日までです。
日本語教員試験は令和8年度は2026年11月8日(日)実施で、受験料は基礎+応用で18,900円(基礎免除は17,300円)です(文部科学省の試験ページで確認)。
「日本語教師養成講座(420時間)」と呼ばれてきた民間スクールの講座は、多くが今は「登録日本語教員養成課程」+「実践研修」として組み直されています。給付金の対象になるのは、この養成課程・実践研修のコースです。
教育訓練給付金の3種類と日本語教師講座
教育訓練給付金の種類と給付率は、ハローワークの公式案内のとおりです(くわしくは「教育訓練給付金はいくら?」)。
| 種類 | 給付率・上限 | 日本語教師の講座での状況(2026年10月7日に公式で確認) |
|---|---|---|
| 一般教育訓練 | 20%(上限10万円) | アークアカデミーの420時間通信コース、インターカルト日本語学校の通信・通学コース(FAQの記載)など |
| 特定一般教育訓練 | 40%(上限20万円)+資格取得・就職で10%(上限5万円)=最大50%(上限25万円) | ヒューマンアカデミー「日本語教師養成コース(JAD優良講座)」、アークアカデミー「日本語教員養成コース+実践研修コース」、インターカルト「登録日本語教員養成課程420単位時間一体型コース」など |
| 専門実践教育訓練 | 50%〜最大80%(年間上限64万円) | 今回確認したスクールの公式ページでは、420時間講座で該当するものは見つからず |
- 特定一般の「+10%」は2024年10月1日以降に受講を始めた人が対象で、修了後1年以内に資格を取って雇用保険の被保険者として就職することなどが条件です。
- 同じスクールでも、通信コースは一般、通学の養成課程+実践研修は特定一般、というようにコースごとに種類が違います。
主なスクールの対象講座と戻る額
各スクールの公式ページで2026年10月7日に確認した内容です。受講料や対象コースは改定されることがあるので、申し込み前に必ず公式ページとハローワークで確認してください。
| スクール | 対象コース | 受講料(税込) | 種類 | 戻る額の目安 |
|---|---|---|---|---|
| ヒューマンアカデミー | 日本語教師養成コース(JAD優良講座) | 718,388円 | 特定一般 | 最大250,000円(公式の実質負担額は468,388円) |
| アークアカデミー | 日本語教員養成コース+実践研修コース(6か月、4月・10月開講) | 638,190円(入学金22,000円・教材費含む) | 特定一般 | 公式に「最大で受講費用の50%」 |
| アークアカデミー | 420時間通信コース | 462,000円 | 一般 | 92,400円(公式に「受講料20%」の例あり) |
| インターカルト日本語学校 | 登録日本語教員養成課程420単位時間一体型コース | 公式で要確認(募集要項に記載) | 特定一般(講座ページの表記) | 公式で要確認 |
補足:
- ヒューマンアカデミーは文部科学省の登録日本語教員養成機関(C0241310)・登録実践研修機関(B0241308)、アークアカデミーは養成機関(C0241301)・実践研修機関(B0241301)、インターカルトは養成機関(C0241303)・実践研修機関(B0241303)として登録番号を公式ページに載せています。
- ヒューマンアカデミーの給付制度ページには「2026年4月1日時点の受講費用が支給対象」「価格改定をした一部講座は給付額が異なる場合がある」とあります。
- アークアカデミーの給付金ページには、休学や振替で修了が所定の期間(6か月・9か月など)を超えると給付の対象外になると書かれています。働きながら通う人は、修了までの期間に注意が必要です。
- 専門実践教育訓練の対象になっているかどうかは、各スクールの公式ページでは確認できませんでした(公式で要確認)。
対象講座の探し方(3ステップ)
当サイトでも、厚労省の公開データから「日本語教員の教育訓練給付金 対象講座一覧」を実質負担が安い順にまとめています(一部の講座のみ。最新は検索システムで確認してください)。
1. 厚労省の「教育訓練講座検索システム」で調べる
厚生労働省の教育訓練講座検索システムで、「フリーワードで検索する」の窓に学校名、講座名、または分野・資格名を入れて検索できます。「日本語教員」「日本語教師」のほか、スクール名で検索すると見つけやすいです。検索結果で講座ごとの種類(一般・特定一般・専門実践)と指定期間を確認します。
2. 文部科学省の登録機関かを確認する
登録日本語教員養成機関・登録実践研修機関の一覧は、文部科学省の日本語教育機関認定法ポータルで公開されています。給付金が出ても、養成機関ルートで資格を取れる課程でなければ意味が薄いので、ここも確かめておきます。
3. スクールの公式ページで「コース名」と「種類」を突き合わせる
スクールのページで「教育訓練給付金対象」とあっても、どのコースが対象で、一般か特定一般かはコースごとに違います。自分が申し込むコース名で確認し、受講開始日・修了予定日も聞いておきましょう。
ハローワークでの手続き
手続きは種類で変わります(くわしくは「教育訓練給付金の手続き・申請方法」)。
| 種類 | 受講前 | 修了後 |
|---|---|---|
| 一般 | 手続き不要(任意で支給要件照会) | 修了日の翌日から1か月以内に申請 |
| 特定一般 | 訓練前キャリアコンサルティング(ジョブ・カード作成)→受講開始日の2週間前までに受給資格確認 | 修了日の翌日から1か月以内に申請。資格取得・就職後の追加分は別に1か月以内 |
特定一般の講座では、受講前の手続きを忘れると給付を受けられません。キャリアコンサルティングは予約制なので、受講開始の1か月以上前から動くのが安心です。対象になる人の条件(雇用保険の加入期間など)は「教育訓練給付金の対象者・条件」にまとめています。
よくある質問
Q. 日本語教師の講座は専門実践教育訓練(最大80%)になりますか?
2026年10月7日に確認したヒューマンアカデミー、アークアカデミー、インターカルト日本語学校の公式ページでは、420時間の養成講座は特定一般または一般の対象として案内されていて、専門実践の記載は見つかりませんでした。講座検索システムで最新の種類を確認してください。
Q. 通信講座でも給付金は出ますか?
出る講座があります。アークアカデミーの420時間通信コースは一般教育訓練(20%・上限10万円)の対象と公式に書かれています。ただし給付金を使う場合は所定の期間内(6か月または9か月)に修了する必要があるとされています。
Q. 「資格を取って就職」の追加10%は、どの資格のことですか?
特定一般の追加給付は、ハローワークの案内では「訓練修了後1年以内に資格を取得し、雇用保険の被保険者として就職など」が条件です。日本語教師の講座で何をもって資格取得とみなすかは、講座ごとに指定の内容が決まっているので、スクールとハローワークで確認してください(公式で要確認)。
Q. 日本語教員試験の受験料も給付の対象ですか?
対象外です。給付の元になるのはスクールに払った入学料と受講料だけで、検定・試験の受験料は含まれません。
まとめ
日本語教師の養成講座は、登録日本語教員の制度になった今も教育訓練給付金の対象講座があり、特定一般なら最大25万円、一般なら最大10万円が戻ります。ただし種類はコースごとに違い、専門実践(最大80%)の420時間講座は今回確認できませんでした。申し込む前に「講座検索システムで種類を確認」「文科省の登録機関かを確認」「特定一般なら受講開始2週間前までにハローワークで受給資格確認」の3つを押さえておきましょう。
